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注文住宅建築費、直近7年間で最高値に

 (株)リクルートの住まい領域の調査研究機関・SUUMOリサーチセンターは16日、2022年の「注文住宅動向・トレンド調査」の結果を発表した。1年以内に一戸建て(新築・建て替え注文住宅)を建築した人(以下、建築者)と、今後2年以内に一戸建ての建築を検討している人(以下、検討者)を対象に、インターネットでアンケート調査を実施。期間は22年7月29日~8月8日。有効回答数は建築者が1,856件、検討者が1,847件。

 建築者の建築費用(土地代除く)は、全国が平均3,153万円(前年調査比165万円増)で直近7年間の最高値となった。首都圏が平均3,187万円(同133万円減)。全国・首都圏いずれも3,000万円以上の回答者の割合が増加した。土地代は全国が平均1,971万円(同293万円増)、首都圏が平均2,793万円(同250万円減)。

 建築費高騰に対する認識、影響の有無については、建築者(全国)のうち「認識していた」が75.1%、「影響があった」が41.6%。検討者(全国)は89.7%が「認識している」と回答した。「認識している」と回答した検討者に建築費高騰による建築時期の影響を尋ねると、68.2%が「時期に変更はない(変更しなかった)」と答えた。また建築費高騰で予算がオーバーした場合の対策については、「予算を増やす」(39.4%)がトップで、「土地費用を抑える」(27.4%)、「建築費を抑える」(10.2%)と続いた。

 また建築者(全国)に注文住宅を建てる際に重視した条件を聞くと、直近3年間で増加が多い順に、「設計の自由度が高いこと」(7.2ポイント増)、「蓄電池を搭載すること」(4.7ポイント増)、「メンテナンスコストが低いこと」(3.7ポイント増)。

 建築者(全国)のZEH認知率は77.4%(同4.5ポイント増)。ZEH認知者のうちZEHを導入した人は25.3%(同0.9ポイント減)だった。


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