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三井不レジ、オンラインと実空間のハイブリッド型販売拠点

オンライン上の「コンセプトサロン」エントランスイメージ

 三井不動産レジデンシャル(株)は18日、分譲マンション「パークタワー西新宿」(東京都新宿区、470戸(一般販売対象戸数287戸))の販売拠点として、同社初となる、オンライン上と実空間を連動させた「ハイブリッド型マンション販売拠点」を開設すると発表した。同日、オンライン上の「コンセプトサロン」を開設、2023年1月中旬頃には実空間の「レジデンシャルサロン」をオープンする予定。

 オンライン上で完結する非接触型での販売拠点の増加によりユーザーの利便性が向上する一方で、建設現地等への案内やモデルルーム見学等、実空間を体感する機会の減少により、住居の使い勝手や入居後の生活イメージが掴みにくいといった声も上がっている。そうした課題を解決すべく、(株)環境計画研究所および(株)さら(京都市中京区、代表取締役社長:幅田宗樹氏)の協力により、オンライン上と実空間のハイブリッド型マンション販売拠点を創設。従来の販売拠点では実現できなかった新たな体験をユーザーに提供する。

 「コンセプトサロン」では、コンセプトムービーの放映、CGによるデジタル模型などを用いた建物概要情報、VRモデルルームによる室内空間紹介、間取り情報などのコンテンツを予約なしで提供。オンライン上で事前に情報をインプットしてもらうことで、実空間の「レジデンシャルサロン」では、短時間で物件確認が可能となることを見込む。通常の販売拠点同様に対面による接客も行ない、細やかなサポートも提供する。

 なお、同物件は、江戸時代、歌川広重の「江戸名所図会」にも描かれたかつての景勝地「十二社の大滝」付近に位置しており、この滝を現代に蘇らせることを物件の設計思想としている。そのため、オンライン上の「コンセプトサロン」では、滝をイメージしたメインエントランスからひとつずつ順番にコンテンツを体験できる設計としている。

 同物件は、都営地下鉄「西新宿五丁目」駅徒歩6分、東京メトロ「西新宿」駅徒歩10分に立地。敷地面積5,921.70平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上40階地下1階建て。住戸間取り1LDK~3LDK、専有面積42.48~108.88平方メートル。第1期販売は23年3月下旬、竣工は24年11月下旬、入居は25年4月上旬の予定。

「コンセプトサロン」。さまざまなコンテンツが順を追って展開される


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