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地所レジ、キッチンと洗面化粧台一体の賃貸初弾が竣工

「Roomot MIXINK」は廊下に設置される。収納類の面材は廊下のカラーリングと同系でコーディネイト。周囲はホーローパネルで、マグネット収納等を自由に貼りつけることができる
居室面積は約18%拡大。スペース効率も向上して、セミダブルベッドや大型のデスクも設置できるように

 三菱地所レジデンス(株)は24日、キッチンと洗面化粧台を合体させた新しい住設機器「Roomot MIXINK(ルーモット ミキシンク)」を導入した初の賃貸住宅「ザ・パークハビオ五反田」(東京都品川区、総戸数61戸)を関係者に公開した。

 「Roomot MIXINK」は、住宅設備の見直しによる空間創出プロジェクト「Roomot」シリーズの第1弾として、2021年6月に発表した、タカラスタンダード(株)との共同開発による、キッチンと洗面化粧台を1つにまとめた新しい水回り住設機器。調理にも洗面にも利用可能な流し台と、IHコンロやレンジフード、鏡、調理器具や洗面用具を収納する各種収納を備える。周囲をホーローパネル仕上げとして、マグネット収納等を自由にカスタマイズできる。

 角住戸となる1K(専有面積約25平方メートル)と中住戸の1K(同約25平方メートル)にそれぞれ5戸、合計10戸に設置。キッチンと洗面所のスペースをまとめたことで、居室が7.0畳から8.3畳に約18.5%拡大。廊下面積が小さくなり、居室内の梁からの距離ができたことで、広さだけでなくスペース効率も向上、セミダブルベッドや在宅勤務用のデスクが無理なく置けるスペースを生み出している。

 同物件は、JR山手線「五反田」駅徒歩3分に立地する、地上14階建ての賃貸マンション。ITベンチャー、スタートアップが集積するエリア特性を踏まえ、「デジタライズ」をコンセプトの一つとしており、エントランスにはパナソニック製のプロジェクションマッピング機器「スペースプレーヤー」を設置。エントランスホールのパネル状のアートにプロジェクションマッピングを重ねて投影し、光と音の演出を15分置きに行なう。住戸は、1R~2LDK、専有面積約25~50平方メートル。12月1日から入居者募集を開始する。賃料は、坪1万8,000円台を予定。なお、「Roomot MIXINK」採用住戸と同じ広さで非採用の住戸との賃料差は付けない方針。

 同社は、「Roomot MIXINK」を皮切りに「Roomot」アイテムをシリーズ展開、「ザ・パークハビオ」のブランドサイト等でユーザーにアピールしていく方針。第2弾となる浴槽を省いたシャワールーム「Roomot Shower(ルーモット シャワー)」は、「Roomot MIXINK」とともに、現在開発中の「ザ・パークハビオ亀戸」(東京都江東区、総戸数52戸)へ導入する。

「ザ・パークハビオ五反田」外観
洗面化粧台設置スペースは洗濯機置き場に。幅が狭くなった分、浴室が玄関寄りとなり、居室面積が広がった


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