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千葉・佐倉に木造3階建て耐火建築の病院/三井H

「佐倉整形外科眼科病院」外観

 三井ホーム(株)は1日、木造3階建て耐火建築の医療施設「佐倉整形外科眼科病院」(千葉県佐倉市)が11月に完成したと発表した。

 同社初の木造枠組壁工法による3階建て耐火建築の病院。3階建て以上の特殊建築物に該当することから、木造施設とするための要件である1時間耐火構造の基準をクリアしている。敷地面積2,869.25平方メートル、延床面積2,266.62平方メートル。

 前面道路側のファサード面には「カーテンウォール」を採用。ガラス張りの開口部を用いることで、構造強度を確保しながら、道路に面した1階カフェテリアや2階リハビリ室の採光確保と開放感に寄与した。
 1階にMRI室、2階に手術室を設けていることから、検査機器や手術室天井裏へのクリーンユニット等の設置も考慮。リハビリ室は3m、1・2階のそのほかのゾーンは2.8mの天井高を確保している。手術室の床根太には、たわみの少ない集成材を利用。通常よりも床根太の間隔を狭くしたり、階下に支持壁や柱を配し構造強化することで、手術中の振動抑制にも配慮した。また、明るく開放的な待合ラウンジ、180平方メートル超の広さを有するリハビリ室のほか、天然木・漆喰などの自然素材や木調内装材を随所に取り入れ、温かみのある院内環境を提供する。

 木造建築を採用したことにより、建設時のCO2排出量を大幅に削減。木材の総利用量は580立法メートル、炭素貯蔵量(CO2換算)は474t-CO2で、スギの木(35年生)換算で約1,903本に相当するという。


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