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渋谷に「次世代コミュニケーションルーム」

「会えルーム」外観

 日鉄興和不動産(株)は13日、東京・渋谷に期間限定で開設する体験特化型施設「ONE LAB・CASE渋谷」(東京都渋谷区)の体験スペース「会えルーム」を報道陣に公開した。

 同社のシンクタンクであるリビオライフスタイルデザイン総研が2021年に発表した、ミレニアル世代の価値観・ニーズを反映させたライフスタイル提案「Life CODE」の一つ「つながるコーデーREMOTEー」を具現化したもの。同世代へのヒアリングの中で、就学や就職で地方から上京するユーザーから「家族や友人など遠く離れた人たちとつながり続けたい」という声があがったことから「遠く離れた人とリアルにつながる暮らし」を実現するコミュニケーションスペースとして提案する。

 商業施設「渋谷モディ」のイベントスペースの一部(約30平方メートル)に、別々の場所にあるという設定で2つの防音ブースを設置。ブース内には椅子・テーブル・マイクが置かれ、テーブルに座ると別のブースにいる相手の姿が、プロジェクターで前の壁に投影される。インテリアを統一することで、別のブースにいる人と、WEB会議ツールやスマートフォンのビデオ通話等では体感できない、リアルにテーブルをはさんでいるような自然な声量で会話できる。

 「若者のまち」渋谷に施設を設けることで、ミレニアル世代、Z世代を中心に体験してもらい、使い心地や設置場所についての声を集める。将来的には分譲マンションの共用部に設置し、一方を地方都市の商業施設等に設置することで、遠隔地とのコミュニケーションツールとして提案していく方針。また、分譲マンションに限らず、コロナ禍で対面が制限されている病院や介護施設等にも提案していく。

 同施設は、1月15日~4月12日までの期間限定での開設。若者100人以上からのヒアリングを目指す。

ブース内部。遠隔地にいる人とリアルに対面しているように会話ができる
2つのブースがインテリアも統一されており、壁面に相手の姿がほぼ等身大で投影されるため、机を挟んで会話しているようにコミュニケーションできる


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