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災害ダッシュボード、機能増強へ実証実験

ライブ映像の編成シーン

 三菱地所(株)は8日、大手町、丸の内、有楽町のエリアにおける防災の取り組み「災害ダッシュボードBeta」の強化を目的に実施している実装検討中の機能検証の様子をマスコミに公開した。

 「災害ダッシュボード」とは、TVニュース等の広域情報やローカル情報、帰宅困難者受入施設の受入状況や、周辺の駅・道路のライブ映像等といった災害情報を集約し、行政・民間の各災害対策機関に提供する、発信するという情報HUB機能の実装を目指し整備を進めているもの。今回「災害ダッシュボードBeta+(ベータプラス)」として、2022年12月から23年2月の3ヵ月にわたり、機能強化に向け実装検討中の機能検証を公民連携して行なう。

 実験内容は、発災直後から帰宅困難者受入施設開設時以降も含めて、デジタルマップで帰宅困難者受入施設の情報を提供する仕組みの導入、千代田区災害対策本部からのメッセージ表示、デジタルサイネージまで行かなくてもスマホのブラウザでを確認できるよう、デジタルマップ版のQRコードを鉄道駅へ掲出することなど。

 また、「丸の内ポイントアプリ」「Oh MY Map!」「東京ステーションナビ」といった地域アプリアプリからの連携インターフェイスを設け、連携の実証も実施する。さらにライブカメラからの映像を合成等する編成装置の試作、ZoomやYouTubeを活用したライブ映像収集・配信の仕組み構築、夜間や荒天時のライブカメラの実装検証なども行なう。

 なお21年11月~22年2月に行なった前回の実証実験に引き続き、当該エリア内のデジタルサイネージにおけるデジタルサイネージ版の放映も実施する。

 同社では、災害時に実現性のある公民連携した取り組みをより一層推進していく考え。


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