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「2人代表」で経営改革を加速/西武HD

右が新社長となる西山氏、左が新会長に就く後藤氏

 西武ホールディングス(株)は14日、4月1日付で代表取締役会長 会長執行役員兼 CEOに就任する後藤高志氏と、同日付で代表取締役社長 社長執行役員兼COOに就任する西山 隆一郎氏が会見し、今後の経営体制等について説明した。

 会見では、後藤社長が、新体制について「若返り」と「専門性の強化」を企図したものと説明。「西山氏は58歳。グループ主要会社である西武鉄道、西武プリンスワールドワイド、西武リアルティソリューションズの社長も若返る。いずれも、それぞれの分野の豊富な経験を持っている」とし「当社グループはコロナ禍で大変なダメージを受け、そこから立ち直るための体制整備と経営改革を進めており、その効果は着実に表れている。先行き不透明・不安定な世の中だが、2人代表によりスピード感をもって経営改革を進め、現在進行中の中期経営計画の目標を達成したい」と抱負を語った。

 今後は「より長期的かつ大局的な視点」(同氏)でグループの長期戦略や人材育成、観光振興、環境問題等に取り組む姿勢を明らかにし、新社長の西山氏については「明朗快活でフェア。部下の人望も厚い。ピンチをチャンスに変え、力強く前進し、グループを発展させてくれるはず」と評した。

 一方、新社長に就任する西山氏は、業務執行と後藤氏が担っていた対外的活動の一部を引き継ぐ。「後藤社長が心血を注いできた経営改革を実現し、改革から成長へ舵を切る。中期経営計画も2年目に入り、ようやく明るさが見えてきた。さまざまな社会課題の解決に向けて貢献し、お客さまの利便性向上を追求、お客さまが心を癒し、ほっとして明日への英気を養うといったことを、『専門性の追求と人』をキーワードに、高いレベルのホスピタリティでサポートできる会社を目指す」などと抱負を語った。


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