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原宿の商業施設をデジタル背景アセット化

 東急不動産(株)は15日、東急プラザ表参道原宿(東京都渋谷区)内のルーフトップテラス「おもはらの森」について、デジタル背景アセット化を実施したと発表。コンテンツ制作やイベントの企画・制作などを手掛けるソニーピーシーエル(株)(以下、ソニーPCL)との協業。

 デジタル背景アセットとは、実在または架空の空間を3DCG化したデータ。近年、ゲームエンジンを活用しリアルタイムで3DCGを処理するリアルタイムレンダリングが映像制作で広く利用されるようになり、さまざまなジャンルのコンテンツでデジタル背景アセットの活用が進んでいる。
 ソニーPCLでは、同社の常設スタジオを中心に、大型LEDディスプレイに背景を投影、その手前に実際の人物などの被写体を配置して撮影する手法である「バーチャルプロダクション」を提供している。この技術をクリエイターへ効率的に提供することを目的に、デジタル背景アセットを集めたライブラリー「BACK DROP LIBRARY」を開設しており、ライブラリー内のデジタル背景アセットの拡充は、幅広いジャンルの映像制作、高精細映像のニーズが高いコンテンツ制作などで、天候や時間などによる制限を受けることなく柔軟に撮影を可能とすることにつながる、という。今回「おもはらの森」のデジタルアセット化が完了。バーチャルプロダクション撮影で活用される。

 東急不動産では今後自社の他の施設のデジタル背景アセット化も推進していく予定。拡大が予測される動画市場においてデジタル背景を取り揃えることに寄与し、動画制作者には柔軟なコンテンツづくりの選択肢を、施設来館者にはロケ地としての価値を、それぞれ提供していく考え。

東急プラザ表参道原宿外観。おもはらの森は6階のルーフトップガーデン


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