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積水化学、築50年超の大阪本社をリニューアル

建物外観は社名の由来である「孫氏」の一節「積水」を表現したデザインに

 積水化学工業(株)は3日、大阪本社(大阪市北区、堂島関電ビル)の全面リニューアルを開始した。建物所有者の関電不動産開発(株)との共同事業として行なう。

 リニューアルにあたり、(1)働きやすさと働きがいを両立する職場づくり、(2)建築物の長寿命化によるライフサイクルCO2の排出削減を目指す。(1)については、コワークやリモートワークなど新しい働き方への対応と共に、能動的に働くことができる執務空間を構築し、業務効率化・生産性向上に加え、従業員のウェル・ビーイングに資する空間をつくる。また、バリアフリー動線やオールジェンダー対応トイレを整備し、多様性を尊重する。

 (2)では、築50年超の同ビルを高性能な建物に改修、長期使用を実現することで、ライフサイクルCO2排出の削減に貢献していく。今回のリニューアルで使用する建築資材を建て替えた場合と比較すると、約60~80%のCO2排出量の削減が見込めるという。築30年超の建物では初めて、「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証」の最高位Sランクを取得する。また、合わせガラス用中間膜や、2025年の実用化に向けて開発中のフィルム型太陽電池など、同社グループの製品を20品目以上採用し、安全性・耐久性・環境性能を引き上げる。

 同ビルは鉄骨鉄筋コンクリート造地上12階地下2階建て。同社は1~5階、8~11階に入居している。リニューアル工事の完了は25年4月の予定。

新たな働き方に対応するため、コワーキングスペースも用意する


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