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環境対策を強化。東急不他、千歳烏山に学生レジ

「CAMPUS VILLAGE千歳烏山」外観
居室内部。下部が収納となったベッドや机はリサイクル素材で作られている

 東急不動産(株)は13日、日鉄興和不動産(株)との共同開発で3月竣工した学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE千歳烏山」(東京都世田谷区、総戸数182戸)を報道陣に公開した。

 同施設は、京王本線「千歳烏山」駅徒歩4分に立地。鉄筋コンクリート造地上5階建て。一般的な学生マンションに共用部・食事(平日朝夕)サービス、コミュニティサポートなどを付加した「CAMPUS VILLAGE」シリーズの22棟目(約2,800室)。建設地は賃貸マンション、駐車場跡地で、日鉄興和不動産が共同事業を打診した。運営は、他のシリーズ物件同様、(株)学生情報センターが行なう。

 同物件は、環境対策の強化に注力している点が特長。共用部や居室内の家具に、(株)アクタスが提供する再生原料材を用いた商品を採用。経年劣化後もリペア、リユース、リサイクルで資源を循環するサーキュラーエコノミーに取り組む。また、再生材の使用箇所や加工工程をキャプションで説明するなどして、学生の環境意識を高める。

 共用部には、食事等に利用するカフェテリア、スタディルーム、シェアキッチンを設置。加えて、同シリーズでは初めて集中ブース6ヵ所と、鏡張り防音仕様のダンスルームも設置した。

 住戸は、専有面積約15~16平方メートル。トイレ・浴室付き。ストレージベッド、机・椅子、有孔ボード、洗濯機、冷蔵庫、物干しポールなどの家具家電を備える。エントランスから玄関までのトリプルセキュリティ。賃料は月額7万2,000~8万4,000円。食事代(任意)2万5,300円。現在募集中の住戸は全体の約7割で、ほぼ全戸申し込みが入っている。男女比は1:1。大学は、東京大学を筆頭に、明治大学、日本大学など。留学生が約1割。

 CAMPUS VILLAGEシリーズは、今後首都圏2ヵ所・関西圏1ヵ所での開発が決まっており、26年には25棟・約3,000室体制となる予定。また、これらの物件についても環境対策を強化していく方針。

カフェテリアの家具は天然リノリウムやパーティクルボードといったリサイクル素材を使用
畳ラウンジのクッションはヨットの帆をリサイクルしたもの
各所に用いたリサイクルマテリアルについて説明したパネル


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