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「八重洲ダイビル」の建て替えに着手

「八重洲ダイビル建替計画」イメージ

 ダイビル(株)は13日、「八重洲ダイビル建替計画」の新築工事に着手した。

 中期経営計画「“Design100”プロジェクト Phase-II(2018~22年度)」における重要施策の一つである「既存アセットの競争力維持・強化」の一環。21年12月末に閉館した旧八重洲ダイビルの跡地に新ビルを建設する。

 「東京」駅八重洲口徒歩3分、八重洲地下街に直結する。敷地面積1,966平方メートル。新設する建物は鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階地下3階建て。延床面積は約2万2,700平方メートル。

 旧ビルの承継と革新をキーワードに、垂直性を強調した柱型のデザインによる重厚感と窓回りの柔らかなアーチによる優美さを表現。1~2階は、商業ゾーンを配置し、3~11階はオフィスゾーンに。1フロア当たり約390坪のレイアウト効率に優れた無柱・整形空間を実現する。

 地震発生時の揺れの大幅な低減を可能とする中間層免震構造を採用し、強固な耐震性能を確保。建築基準法で定められた告示地震動の1.5倍の巨大振動や内陸直下型地震に対しても安全性の検証を実施しており、JSCAの定める耐震性能グレードにおいて「免震上級」に相当する。

 また、太陽光発電設備を設置するほか、高効率熱源と大温度差送水システム、自然換気システム、外気冷房等を採用することで環境負荷を抑制。画像センサによる照明・空調制御やエネルギー情報提供システムにより、テナントの省エネルギーにも寄与し、米国の建物環境認証システムLEED認証においてGOLDを取得する予定。また、オフィス部分については建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において☆☆☆☆☆および「ZEB Oriented」を取得する見込み。

 竣工予定は2025年中頃。


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