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空き家活用へ無担保消費性ローンを商品化

 空き家活用(株)(東京都港区、代表取締役社長:和田貴充氏)は27日、(株)オリエントコーポレーションと協働して、空き家を対象とした「アキカツローン」を開発したと発表した。

 空き家問題の原因の一つとして、耐用年数が少ない古家の購入やリフォーム費用に対応できる金融商品が少ないことから、購入に至らないというケースがある。
 そこで、自治体と連携した空き家データを保有し、空き家所有者向けの利活用サービス等を提供する空き家活用(株)と、地域金融機関とのネットワークを保有し、多様な金融商品を展開するオリコが、空き家購入者意向の状況や金融商品の在り方とマーケットについて検討を重ね、「アキカツローン」を開発した。

 「アキカツローン」は、利用額1,000万円、利用期間15年の無担保消費性ローン。空き家の購入資金に加えて、リフォーム資金や解体資金、融資のおりにくい地方の木造家屋といった空き家にかかわる幅広い資金ニーズに対応する。同ローンを通じて、(1)空き家活用のプラットフォームを活用した空き家の流通(2)自治体や地域金融機関、地元企業と連携した空き家流通による地域経済の活性化(3)クラウドローンのプラットフォームを活用した個人ローンの地域金融機関への送客(4)オリコの金融ノウハウと活用したローン保証事前審査およびプロジェクト全体のスキームアレンジを進めていく考え。

 3月24日時点で北日本銀国、きらぼし銀行、滋賀銀行、筑邦銀行、千葉興業銀行等の地域金融機関がアキカツローンに参画を予定している。

「アキカツローン」のフロー


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