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相鉄沿線、新線効果で家賃上昇/アットホーム

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は19日、「新線開業で価格・家賃が上昇した『相鉄線』の駅ランキング」を公表した。相鉄線が今年3月に都心直通運転を開始したことを受け行なった調査。 不動産情報サイト「アットホーム」で、相鉄線(本線・いずみ野線)を最寄り駅として登録・公開された物件について、2022年1~3月と23年1~3月の価格・家賃を比較した。  

 新築戸建ての価格上昇率トップは、相鉄いずみ野線「いずみ野」駅で、128.2%(1,193万円)上昇。平均価格は5,424万円。2位は相鉄いずみ野線「弥生台」駅で、126.8%(965万円)上昇、平均価格4,569万円、3位は相鉄いずみ野線「緑園都市」駅で、118.1%(874万円)上昇、同5,692万円。なお、相鉄本線の平均上昇率は111.5%。いずみ野線は114.7%で、神奈川県全体の112.5%を上回った。

 既存マンション(50~100平方メートル)の1戸当たり価格上昇率は、相鉄本線「平沼橋」駅が1位。上昇率は133.4%(1,242万円)、平均価格は4,958万円。2位は相鉄本線「海老名」駅の132.7%(819万円)上昇、同3,324万円。3位は相鉄本線「相模大塚」駅の121.7%(448万円)上昇、同2,516万円。相鉄本線の平均上昇率は104.2%、いずみ野線は88.9%。

 シングル向き賃貸マンション(30平方メートル以下)の家賃上昇率は、相鉄本線「星川」駅140.7%(2万2,510円)上昇、平均家賃7万7,811円、「相模大塚」駅119.2%(1万170円)上昇、同6万3,203円、「緑園都市」駅115.4%(9,578円)上昇、同7万1,714円の順。平均上昇率は相鉄本線101.5%、いずみ野線122.0%で、神奈川県平均99.8%を上回った。
 ファミリー向き賃貸マンション(50~70平方メートル)は、「平沼橋」駅132.9%(4万7,067円)上昇、同19万150円、「緑園都市」駅118.9%(1万5,932円)上昇、同10万377円、「いずみ野」駅112.0%(9,086円)上昇、同8万4,600円の順。平均上昇率は、相鉄本線101.9%、いずみ野線113.5%。

 なお、分析を行なったアットホームラボ(株)執行役員データマーケティング部部長の磐前淳子氏は、「注目は二俣川(横浜市)から湘南台(藤沢市)を結ぶ支線のいずみ野線。本調査でも、新築戸建の価格と賃貸マンションの家賃では、前年比上昇率が神奈川県の平均を上回った。同沿線は大型商業施設や住宅地の開発予定も多く、他エリアからの人口流入が期待される」とコメントした。


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