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未来に住み継ぐストックの形成を/REPCOが総会

「より良質なマンションストックの形成を図るため尽力していく」と挨拶した池上会長

 (一社)マンションリフォーム推進協議会(REPCO)は24日、ホテルルポール麹町(東京都千代田区)にて定時総会を開催。2023年度事業計画および収支予算について報告した。

 23年度は、「あなたのマンションを100年先へ」というスローガンを掲げ、将来に向けて住み継ぐためのマンション・ストックの形成に向け、その課題整理と解決策を検討していく。併せて、修繕工事や補助金などをテーマにマンション管理組合向けのセミナーを開催することで、マンション管理組合との接点強化を目指す。会員の人材育成を推進するため、各種技術講座・マニュアルの見直しなども行なう。

 また、(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター、(公財)マンション管理センターなど、他団体との連携を図り、良質なマンションリフォーム推進のための活動を継続的に行なっていく。会員相互の連携も図り、会員メリットを一層享受できる体制を強化し、新規会員の入会促進にも努める。

 総会後に行なわれた懇親会には、国土交通省住宅局長の塩見英之氏をはじめ、業界団体関係者、関係官庁などから多数の来賓が参加。挨拶に立った池上一夫会長((株)長谷工コーポレーション代表取締役社長)は、「22年8月に当協議会が発刊した『マンションリフォーム市場将来需要推計』では、20年度に2兆3,077億円だった市場が、10年後には2兆4,478億円に拡大すると予測。専有部分のリフォームは現状の1.1倍と拡大基調ではあるものの、共用部分のリフォームは1.04倍と拡大率は高くないと予想している」と市場動向について言及。「市場拡大のためには、今後いかに高経年マンションのリフォーム市場を掘り起こすかが課題」と話した。

 22年4月に開始した「マンション管理計画認定制度」にも触れ、「マンションの長寿命化に向け、国も管理、修繕、再生それぞれの観点から政策展開を検討するとしている。当協議会でもマンションの長寿命化は今後も重要なテーマとしたい」と述べた。「国や関連団体、会員の皆さまとともにリフォーム技術の向上を目指し、より良質なマンションストックの形成を図るため尽力していく」(池上氏)。


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