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東武東上線沿線初の300戸超・ZEHマンション

「ルピアグランデみずほ台」外観イメージ

 ポラスグループの(株)中央住宅は3日、「ルピアグランデみずほ台」(埼玉県入間郡三芳町、総戸数304戸)の第1期販売の登録受付を開始する。同沿線で300戸以上の新築マンションの開発は初という。

 東武東上線、東京メトロ有楽町線・副都心線直通「みずほ台」駅徒歩16分の立地。(株)木村屋総本店のパン工場跡地で、敷地面積1万1,077.96平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上10階建てで、延床面積は2万3,471.18平方メートル。

 同沿線の大型マンションで初となる、ZEH-M Orientedを取得した。同社としても、マンションでのZEH取得は今回が初。Low-Eガラス等の導入等で一次エネルギー消費量を26%削減。共用部には、DIY備品やアウトドアグッズなどの「シェアリング倉庫」のほか、コミュニティラウンジ、キッズルーム、屋外作業スペースなどを設ける。また、来客用駐車場をキッチンカー出店スペースとしても運用。地元産の野菜を用いた料理を提供する飲食店に貸し出す予定。

 住戸の間取りは2LDK~4LDK、専有面積は58.73~83.16平方メートル。キッチンと一体型のカウンターを設置した「ピアキッチン」を148戸で採用。キッチンのディスポーザー、食洗機のほか、床暖房といったハイグレードな設備を標準で備える。食器棚やウォークインクローゼット、納戸等の収納も多く用意した。

 なお、(株)長谷工コミュニティが提案する第三者管理方式のサービス「smooth-e(スムージー)」を採用。居住者の負担を軽減する。アプリを通じたマンション居住者限定での交流とリアルでのイベント開催等によるコミュニティ醸成も支援する。

 同物件は、ホームページを2022年11月に開設。これまでの資料請求数は約400件。23年4月15日にオープンしたモデルルームには、約180組が来場している。来場者は、20〜60歳代の夫婦二人やファミリー世帯で、近隣や周辺の住民が約7割。30歳代の賃貸住宅からの住み替えや既存分譲マンションからの買い換え、60歳代の戸建住宅からの住み替えが目立つという。世帯年収は400万〜600万円。

 第1期販売の価格は2,700万円台~5,100万円台(最多価格帯3,900万円台)、戸数は50戸。竣工は24年7月下旬、引き渡しは同年9月中旬の予定。25年3月までに全戸完売を目指す。

 なお、2日に開催した記者向けのモデルルーム見学会で、同社取締役・マインドスクェア事業部事業部長の成瀬 進氏は、今後のマンション事業計画等を発表。23年度は約1,000戸(前年度311戸)を目指すとした。ファミリータイプを中心にコンパクトタイプも前年並みの3割程度を手掛ける。

 環境関係では、ZEHは25年までに新築分譲マンションの8割、29年までに全棟で対応していく方針。太陽光発電システムも積極的に搭載する。また、マンションの駐車場のうち2割を電気自動車用として専用コンセントを設置するほか、それ以外の区画も将来的にEV用に変更しやすいよう、あらかじめ空配管を設置していく。

 また、同氏は「マンション建て替えや駅前再開発プロジェクトにもチャレンジしていきたい。既存マンションの買取リノベ再販も積極的に手掛け、新築マンション開発以外の領域も拡大する」と述べた。

「ルピアキッチン」を採用したモデルルーム(3LDK、72.97平方メートル)
全住戸で収納を充実させた(写真は、3LDK・70.68平方メートルのモデルルーム)


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