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千葉・柏の葉で公道で走行中自動車に給電する実証実験

 柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)において、公道で自動車の走行中に給電する実証実験がスタートする。

 10月から2025年3月まで、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅西口至近の市道にて、電気自動車への走行中給電技術の実証、および社会的受容性の確認を実施する。公道での電気自動車への走行中給電実験は日本初。
 23年6月に、「柏ITS推進協議会」の枠組みで実施している電気自動車への走行中給電技術の実証実験が、国土交通省が公募する「道路に関する新たな取り組みの現地実証実験(社会実験)」として採択されたことによる取り組み。

 東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本博志教授、清水 修准教授らの研究グループでは走行中給電システムの研究開発を進めてきた。現在は、(株)ブリヂストン、三井不動産(株)などの共同研究グループ(※)で研究を行なっており、今回の実証実験は、同研究グループが研究・開発したシステムや技術を導入する。
 また実験は公道で行なうため、走行中給電システムを搭載した上で、ナンバーを取得した車両で実験する。

 なお今回の実証実験で使用する送電コイルは、東大グループが設計を行ない、10秒充電することで一般的な電気自動車が1km走行することが可能だという。

※2社のほか日本精工(株)、ローム(株)、東洋電機製造(株)、(株)小野測器、(株)デンソー、SWCC(株)、(株)カーメイト、国立大学法人千葉大学が参加。

実証実験で使用する車両と路面構造


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