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福島県双葉町に国際会議対応のホテル開発

「FUTABABI FUTABA FUKUSHIMA(仮称)」イメージ

 大和ライフネクスト(株)は10月31日、福島県双葉町と中野地区復興産業拠点における企業立地協定を締結。カンファレンスホテル「FUTABABI FUTABA FUKUSHIMA(仮称)」(総客室数100室)を開発し、2025年に開業すると発表した。

 東日本大震災の影響から、震災後11年間、全町避難を余儀なくされていたエリア。22年8月に特定復興再生拠点区域の避難指示が解除となり、復興に向けた取り組みを開始した。20年9月には同町内に、県立「東日本大震災・原子力災害伝承館」が設立。その傍では、25年事業完了を目標に、国および同県が「福島県復興祈念公園」を整備している。

 今回の協定は、それら施設を目的に国内外からの旅行者が増加する中で課題となる、宿泊施設の不足解消に向け、また、国際会議等が誘致できる拠点の形成に向け締結した。

 同社は、中野地区復興産業拠点内の敷地約2.3haに、5階建て延床面積約6,000平方メートルの建物を新設。竣工後はカンファレンスホテル「FUTABABI FUTABA FUKUSHIMA(仮称)」として供用する。客室の他、地域最大級となる最大400平方メートルのスペースを含むカンファレンスルーム4つ、レストラン、ショップ、スパ、ラウンジ、ライブラリー等で構成。約30人の地域雇用を見込む。

 同拠点開設により、東日本大震災・電子力災害伝承館等周辺の交流人口増加、福島国際研究教育機関(F-REI)に関連する学術会議およびフィールドワークによる来訪への対応、地域産業の活性化を図る。

左から、福島県商工労働部企業誘致担当理事・葉坂聖一氏、福島県双葉町町長・伊澤史朗氏、
大和ライフネクスト(株)代表取締役社長・竹林 桂太朗氏、経済産業省副大臣・岩田和親氏


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