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三菱地所、本社オフィスの共用スペースを刷新

軽食ブースや書籍等を設けた「LODGE」。天井には三菱電機(株)の青空照明「みそら」を採用した
フリーデスクを配した「VILLAGE」。右には「MEC ISLAND」のロゴに描かれている虎の人形

 三菱地所(株)は9日、「大手町パークビルディング」(東京都千代田区)内の本社オフィス「MEC PARK」のメディア向け内覧会を開催。2023年6月にリニューアルした6階共用スペース「MEC ISLAND」等を公開した。

 同社は18年1月に「大手町ビル」から「大手町パークビルディング」へと本社機能を移転。併せて、社員のアンケートを基に、緩やかに部署ゾーンを決めたフリーアドレス「グループアドレス」の導入のほか、紙保管資料の7割削減、共用スペースの拡大等を行ない、働きやすい環境作りや社員同士のコラボレーションの促進を図っている。

 しかし、コロナ禍を経て、社員の平均在館率が18年78.0%から23年56.3%と大きく減少したこと等を受け、6階の共用スペースは利用率が低下していた。そこで、社員が利用したくなるような空間へと刷新することに決定。23年4月より工事に着手し、同年6月に完了した。

 「MEC ISLAND」内には、部署をまたいで利用できるフリーデスク「VILLAGE」、利用者の集中度合いに応じて個室・セミ個室・ブース席から選べる「JUNGLE」、軽食ブースや書籍等を配した「LODGE」、リクライニングチェアを備えた仮眠室「VILLA」など、「知のシンカ」「リラックス」「Well-being」をテーマにさまざまな機能を新設した。
 会議室は、可動式什器によりアクティブに意見を交わしやすい「発散型会議室」と、固定什器で腰を据えて議論できる「収束型会議室」の2つを用意することで、利便性と生産性の向上を図っている。

 同社ビル営業部担当部長ユニットリーダーの竹本 晋氏は「社員からは『集中ブースのバリエーションが増えて、フロアをまたいでも利用したくなった』などと好評で、明らかに改修前よりもにぎわっている。11月中に社内アンケートを実施し、具体的な利用動態の変化等を取りまとめ、今後のさらなる改良に役立てていきたい」と語った。

「MEC ISLAND」入口すぐにある会議室「AQUARIUM」。もとは経理部の書庫だった。ガラス面に電磁波を弾くフィルムを張り、外部からテレビ画面等が見えないようにしている
会議室「LAGOON」。可動式の机・椅子のほか、壁面(右)にはホワイドボードを採用した


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