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福井・三国湊の古民家9棟をホテルに改修/住林

「千鳥」外観
「千鳥」内観

 住友林業(株)が出資する「(株)Actibase ふくい」は28日、町屋ホテル「オーベルジュほまち 三國湊」(福井県坂井市、総客室数16室)を開業した。

 三国湊は福井県北部、九頭竜川の河口に位置し、北前船交易によってもたらされた文化や独自の建築様式が残されている。今回、同エリアの活性化を目的に、かぐら屋根町屋や平入造、入母屋造などの伝統的な古民家9棟について、住友林業ホームテック(株)が耐震改修等を行ない、宿泊施設へと再生した。延床面積は69.89~201.94平方メートル、木造平屋および木造2階建て。平均専有面積は57.68平方メートル。

 客室の一つである「千鳥」は、1848年築、延床面積69.89平方メートル、木造2階かぐら建て。屋根は越前瓦、外壁の一部には福井県産の杉材を採用。通り沿いの外壁はあえて古く見えるように荒く仕上げた。内部は倉庫として使用され痛みが激しく建築当時の原型も分からない状態だったが、町屋の雰囲気を残すため全体的に既存の床梁・床板を現とした。2階には三国祭の山車を眺めながらくつろげる空間を設けている。


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