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三菱地所レジデンス(株)は23日、(株)チャーム・ケア・コーポレーション、三菱UFJ信託銀行(株)との協働プロジェクトである木造の介護付有料老人ホーム「チャームプレミア桜新町」(東京都世田谷区、居室数62室)の建設現場を報道陣に公開した。中大規模木造建築物の事業性の確認と投資家や運営事業者、一般ユーザーへの周知を目的としたパイロット的事業の位置付け。今後、賃貸マンション等他の事業でも木造化を進めていく。
東急田園都市線「桜新町」駅徒歩10分に位置。敷地面積約2,500平方メートル、延床面積約3,360平方メートル、木造2×4工法地上3階建て。1時間耐火設計。設計はIAO竹田設計、施工は谷津建設(株)、運営はチャーム・ケア・コーポレーション。
建物全体で912立方メートルの木材を使用。このうち、主要な構造材について、三菱地所ウッドビルドが供給した九州産のスギ材を利用。国産材の使用量は、475立方メートル。建物全体の炭素貯蔵量は667.1t-CO2で、一般家庭約145世帯の年間CO2排出量に相当する。
1階ロビーをはじめとした共用部で、柱の位置を最適化。強固な梁を採用することで、開放感のある大間口・大空間を実現する。高性能遮音床により上下階の遮音も行なう。外壁の一部にも木材を用いる。室内は耐火被覆を行なった後、床はフローリング張り、壁や天井には天然木の突板クロスを施工し、木のぬくもりを感じられる空間とする。
2025年9月着工。建物は、26年2月中旬~3月下旬で3階までたちあがっている。今後、屋上防水工事、室内の仕上げを行ない、竣工は11月末を予定。同規模の鉄筋コンクリート建物よりも工期は2ヵ月程度短くなる。竣工後、三菱UFJ信託銀行を受託者とする信託受益権として金融商品化する。
同日会見した三菱地所レジデンス執行役員投資アセット企画開発部長の渡辺昌之氏は「民間事業者によるハイグレードな木造中大規模建築物はまだまだ少なく、今回のプロジェクトは民間事業者でも十分事業が成立するという意味で画期的なもの。当社は9年間で50棟あまりの高齢者施設を開発してきた。高齢者住宅は面的に広く、高さ3階建て4階建てというものが多く、いつか木造化にチャレンジしたいと思ってきた。開発に当たっては、RC造と同等の収益性と資産評価を得ることを前提としたが、グレード感のある建物計画、運営事業者や入居者の理解と評価、コスト、投資家の評価が課題となった。大開口・大空間を実現するため設計を見直したり、運営事業者や入居者との対話を通じ良い建物になると訴え、ご理解いただくなどした。経済耐用年数もRC造同等以上の鑑定評価も得ることができた」とその苦労を振り返った。
今後の木造化についても「まずは本物件を通じて、投資家や入居者に木造の良さをしっかり周知していく。賃貸マンション等についてもRCとの混構造など木造化を図っていきたい」とした。
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