三菱地所(株)は28日、JR山手線他「有楽町」駅前の「有楽町ビル」「新有楽町ビル」跡地を活用した暫定利用施設「YURAKUCHO PARK」(東京都千代田区)の新築工事を、9月1日に着工すると発表した。
敷地面積は、有楽町ビル跡地が約3,551平方メートル、新有楽町ビル跡地が約7,233平方メートル。建物は木造(CLT造)・鉄骨造地上1階建て、最高高さ約5m。飲食・物販店舗やイベントスペースを設ける。設計・監理は(株)三菱地所設計、施工は大成建設(株)などが担当する。
地上部を全面解体した両ビルの既存地下躯体を活用して人工地盤を構築。その上部に建物を整備する。土砂の埋め戻しを不要とすることで、資源使用量の削減にもつなげる。木造部分には、国産スギ材を使用したCLT約480立方メートルを採用。壁などの面的な構造材として使われるCLTを、柱や梁のような線的な構造材として用い、11棟の「アーチ門型架構棟」を整備。延焼防止建築物の基準を満たすことで、防火地域に100平方メートル超のCLT「あらわし」の建築物を建設する。また、CLTの全接合部を脱着できる固定金具を新たに開発。有楽町で数年間供用した後、CLT架構と敷地内で育てた植栽の一部を別の場所へ移設できる仕様とし、建築資材を都市間で循環させる「サーキュラー建築」を実践する。
新有楽町ビル部分については、東京メトロ有楽町線「有楽町」駅出入口に接続する1スパンのみを、地下2階~地上2階にわたって存置。大規模ビルから必要な機能を持つ部分だけを構造的に独立させる「減築」により、暫定利用期間中も地下鉄との接続機能を維持する。
施設のコンセプトに「CHALLENGE」「CULTURE」「PARK」を掲げ、次のまちづくりへつなげる準備期間を生かし、国内外の多様なカルチャーを集積・発信。将来のまちづくりの礎を育む。敷地内ではNOT A HOTEL(株)が企画・デザイン・プロデュースに参画し、初のアート・商業・ホスピタリティ複合空間「JAPA VALLEY TOKYO」を展開。ファレル・ウィリアムス氏とNIGO氏らのプロデュースにより、日本酒を中心に日本の食やファッション文化を融合させるほか、KAWS氏とのコラボレーション作品やポップアップストア、イベントスペースなどを開設する。
竣工および「JAPA VALLEY TOKYO」の開業は、2027年の予定。