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日鉄興和不、西麻布の解体予定ビル活用した防災訓練

エンジンカッターで鉄製扉を破壊する訓練。三角形の穴を開け、そこから手を入れて内側から開錠する

 日鉄興和不動産(株)は25日、解体予定のオフィスビル「興和西麻布ビル(第38興和ビル)」(東京都港区)で実施した防災訓練の様子を報道陣に公開した。

 同物件は、1981年3月竣工の同社が所有するビル。再開発に伴い10月以降に解体を予定しており、今回、東京消防庁の隊員らの訓練の場として有効活用することに。平常時には実施が難しいビル設備を用いた実践的な訓練を通じて、災害対応力の向上と地域防災力の強化を図ることを目的としている。

 訓練を行なった24・25日で10署・120人が参加。25日はエンジンカッターを用い鉄製扉を破壊する「ドア開放訓練」、暗所に残された人を探す「人命検索訓練」、ストライカーやとび口などを活用しガラス窓を小破壊する「窓小破壊訓練」など、さまざまな消防活動訓練が行なわれた。

 東京消防庁麻布消防署大隊長の神保謙介氏は、「例えば検索訓練であれば署内でもやれるが、実際にガラスを割るとなるとなかなか実現できない。若い隊員の中には今日初めてガラスを割ったという者もおり、そういう意味で非常に有意義だ」と強調。同社都市事業本部運営技術部運営管理第二グループの村上 真悠子氏は、「こうした訓練機会の提供を通じて地域の防災力を高めることで、同社ビルに入居していただいているテナントの安心・安全につなげたい。そのためにも、今後またこういった訓練ができそうな建物を、同様の形で有効活用できれば」と話した。

暗所での人命検索訓練
ガラス窓の小破壊訓練。「破壊するにも他人の財産なので、必要最小限の破壊の仕方がある」(神保氏)といい、その点からも今回のような訓練には意義があると説明


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