不動産ニュース / イベント・セミナー

2015/3/2

新春セミナーを開催。経済、伝統文化など、多様なテーマで講演/JRC

多くの参加者が講師の言葉に熱心に耳を傾けた
多くの参加者が講師の言葉に熱心に耳を傾けた
「今後はイノベーター型の人材が求められる」と話す同社代表取締役の斉子氏
「今後はイノベーター型の人材が求められる」と話す同社代表取締役の斉子氏

 不動産会社、実務者向けの研修・セミナーを手掛けるJRC(株)は2月27日、2015年「JRC新春セミナー」を開催した。今回は全体テーマを「浮揚経済からデフレ脱却・成長への道―天の時、地の利、人の勢―」として、経済動向や日本の伝統デザインなど、多岐にわたる題材について専門家がレクチャーした。

 第1部では、ベンチャー企業への投資・支援を手掛けるイノベーション・エンジン(株)代表取締役社長の佐野睦典氏が「成功する今後3年間の最速シナリオ」と題して、15年の国内外経済について展望。政治やエネルギーコスト、国際情勢など、経済を取り巻くさまざまな要素を列挙し、「大きなトレンドに変化はないが、ここに来て、経済にとっての悲観的な要素が楽観的な要素を上回り始めている。今年前半は上向き、後半にやや下向きになってくるのではないか。今後は電力や通信業界などの構造改革、成長産業の育成、日本の強みのグローバル展開が必要になる」と話した。

 続いて、東京工芸大学教授でインテリアデザイナーの橋本 夕紀夫氏が「日本の伝統と革新のコンビネーション」をテーマに講演。同氏は、「まげわっぱ」や「漆塗り」「のれん」など日本の伝統的な職人仕事や文化から着想したデザイン事例を紹介。「最先端のものの視点から伝統的なものを見ることで、さまざまな発想につながる。伝統技術と最新技術を組み合わせることで、日本の伝統が未来に生きていくのでは」と語った。

 その後、新たなビジネスの紹介として、(株)キュービックイノベーション代表取締役の早田 等氏が同氏が福岡市で主導し、厚生労働省の低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業について説明し、地域密着企業としてのCSR活動のあり方を紹介した。

 最後に、JRC代表取締役の斉子典夫氏が講演。「継続的な勝利を求めて戦う生き方のメソッド」をテーマに、今後は「イノベーター型人材」が必要になるとした。同氏は、「イノベーター型人材」について、常に自己研さんを続け、自信と誇りを持ち、明確な目標を持つ人材のこととして、そうなるための心の持ち方、部下を育成するための活力ある職場づくりなど、多様なポイントについて説明した。「目標を細かく分解して具体論にまで落とし込んでいくことが大切。“お客さんを大事にする”だけではなく、そうするためにはどうするか。具体的な行動を自分で考えなければならない」(同氏)。

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。