不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

アットホーム、5月の売物件市場動向を発表(首都圏)

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)が27日に発表した、首都圏における5月の売物件の物件登録数、登録価格、成約数、成約価格は以下の通り。

 物件登録数は、中古マンションは2,058件で、前年同月比▲18.0%と6ヵ月連続でマイナスとなったが、新築戸建では5,462件で同45.6%増と15ヵ月連続のプラスとなった。
 中古マンション登録価格の首都圏平均は、1平方メートルあたり34.38万円で同▲3.2%と50ヵ月連続のマイナス。1戸あたりの首都圏平均価格は2,112万円で、同▲0.9%とこちらも4ヵ月連続のマイナスとなった。
 居住用土地登録価格の首都圏平均は、1平方メートルあたり21.14万円で同2.1%上昇。戸建て住宅の登録価格の首都圏平均は、新築では1戸あたり4,258万円(同▲4.0%)と1992年の調査開始以来最低の価格となった。また中古についても、3,552万円(同▲4.6%)と下落をみせている。
 中古マンションの物件成約数は755件(同▲12.7%)と9ヵ月連続の減少となったが、そのうち1,000万円以下の低額物件については、同30.7%増と大幅な増加をみせ、1,000万円以下の低額物件が成約全体に占める割合は、調査開始以来初めて2割を超えた。この結果、2,000万円未満の物件が成約の7割近くを占めており、中古市場では新築物件と競合しない低額物件の取引が中心となっていることがわかった。
 新築戸建ての成約数は、1,246件で同12.1%増の10ヵ月連続のプラス、中古は664件(同▲5.9%)と9ヵ月連続のマイナスとなった。
 また物件成約価格は、中古マンションでは1平方メートルあたり30.14万円(同▲10.0%)で14ヵ月連続下落、1戸あたりでも1,704万円(同▲16.3%)と4ヵ月連続の下落となり、双方とも調査開始以来最低の価格となった。
 戸建て住宅の1戸あたりの物件成約価格は、新築は4,174万円(同▲4.4%)で5ヵ月連続の下落、中古は2,805万円(同▲10.8%)で10ヵ月連続のマイナスとなった。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら