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東急不と三菱商事、シルバー事業で提携し新会社設立

 東急不動産(株)と三菱商事(株)は13日、東急沿線地域におけるシニア住宅・介護施設の経営・運営、および「生きがい支援」と「介護不安解消」を提供する“元気シニア”向け会員制サークル組成を目的とした新会社「(株)イーライフデザイン(仮称)」(東京都渋谷区、資本金3億円)の設立につき、合意にいたったと発表した。

 今回の新会社設立は、高齢者向けサービスアパートメントの事業化を検討している東急不動産とヘルスケア事業で実績をもつ三菱商事との提携により、実現したもの。出資比率は、東急不動産が51%、三菱商事が49%。
 新会社では、シニア住宅および介護施設の経営・運営等を実施。健常者向けシニア住宅への入居者には、あらかじめ介護施設への「移行権」が付与され、終身利用を保証する入居一時金を支払うことにより、介護が必要となった際に、追加料金を払うことなく介護施設への移住が可能となる。
 また、新会社が組成する会員サークル「アクティブシニア倶楽部(仮称)」では、文化活動や各種スポーツ活動といった「生きがい支援」のほか、健康相談や介護機器レンタルなど「不安解消」をサポートするプログラムを用意。施設面だけでなく、生活支援も含めたヒューマンケア事業を展開し、地域密着型のビジネスモデルを構築していく。
 第1号案件として、シニア住宅(高齢者向けサービスアパートメント)「あざみ野(仮称)」および、介護施設(要介護者向け有料老人ホーム)を横浜市青葉区において、それぞれ別敷地に2004年に開設する予定。 
 新会社は2003年3月に設立し、2004年から2007年にかけて、介護施設2件、シニア住宅3件(いずれも第1号案件を含む)を新設。設立3年度目の単年度黒字化、および設立5年度目には約17億円の売上をめざすとしている。


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