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環境と不動産をテーマにした年次会議を開催/ULI

「環境」をテーマに、講演やパネルディスカッションが行なわれた第11回年次総会

 不動産関連の国際的な研究・教育機関であるアーバンランド研究所(ULI)は4日、アカデミーヒルズ(東京都港区)で第11回目となる年次会議を開催した。

 「責任ある不動産投資:不動産の新たなパラダイム」と題した今回は、「環境」をテーマに講演やパネルディスカッションが行なわれた。

 基調講演では元首相の小泉純一郎氏が「環境と開発」について語ったほか、「持続性ある都市未来の『材料』」、「グリーン開発の展望:持続性ある収益を生み出せるか」等をテーマに、行政、建築家、建設会社、設計会社、金融機関が、それぞれの立場からサスティナビリティーやグリーンビルディングについて、現状での取組みや今後の課題等について、意見を述べた。また、環境計画の専門でチェロキー・インベストメント・パートナーズCEOのトム・ダン氏が「環境への取組み:アメリカでの教訓と日本への提言」と題した講演を行なった。

 なお、同研究所とプライスウォーターハウスクーパースは3日、不動産動向調査報告書である「不動産の新しい動向 アジア太平洋2009」を発行した。同報告書は不動産業界の専門家を対象に調査したもので、米国で発生したサブプライムローン問題に端を発する経済危機が世界に蔓延するなか、アジアおよび日本の不動産マーケットについて、「信用収縮の広まりにより、アジア太平洋地域のデッド市場は麻痺に近い状態に陥っている」との認識を示している。


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