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住宅地年間変動率は41期ぶりの2ケタ下落/三井不動産販売「リハウス・プライスリサーチ」

 三井不動産販売(株)は26日、首都圏の住宅地・既存マンションの価格動向を四半期ごとに定点調査する「第47回リハウス・プライスリサーチ」(2009年1月1日時点)を公表。併せて、同調査の関西圏、名古屋圏で蓄積していたデータを、本年より発表する。

 08年10~12月の四半期変動率は、住宅地(216ヵ所)価格が▲4.8%(前回調査▲2.6%)、既存マンション(307ヵ所)価格が▲2.5%(同▲1.4%)と、ともに前期に続き下落傾向。また、08年1~12月の年間変動率も、住宅地が▲10.7%と1998年10月以来41期ぶりの2ケタ下落、既存マンションも▲5.0%と、ともに下落した。

 地域別の価格変動率をみると、住宅地は東京23区▲6.4%(同▲4.4%)、東京市部▲4.5%(同▲2.0%)、千葉県▲5.3%(同▲0.3%)、埼玉県▲4.4%(同▲2.4%)、横浜市・川崎市▲3.0%(同▲1.5%)、神奈川県・その他の市▲3.2%(同▲4.3%)。
 既存マンションは、東京23区▲2.1%(同▲2.0%)、東京市部▲2.4%(同▲0.7%)、千葉県▲3.5%(同▲1.8%)、埼玉県▲3.3%(同▲0.5%)、横浜市・川崎市▲1.9%(同▲1.4%)、神奈川県・その他の市▲2.8%(同▲0.6%)。
 
 同社では、景気の停滞感が強まるなか、価格動向は今後しばらく弱含みに推移するものの、徐々に底入れしていくものと予想している。

 なお、関西圏の四半期変動率は、住宅地(162ヵ所)価格が▲2.8%(同▲3.7%)と下落幅は縮小、既存マンション(171ヵ所)価格が▲1.8%(同▲1.9%)と横ばいであった。年間変動率は、住宅地が▲7.7%、既存マンションが▲3.5%。
 名古屋圏の四半期変動率は、住宅地(92ヵ所)価格が▲2.6%(同▲0.6%)、既存マンション(119ヵ所)が▲0.3%(同▲0.8%)。年間変動率は、住宅地が▲4.2%、既存マンションが▲1.0%となった。


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