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仲介取扱件数過去最高を更新/三井不販10年3月期第2四半期決算

 三井不動産販売(株)は16日、2010年3月期第2四半期決算概要を発表した。

 当期(09年4月1日~9月30日)は、連結営業収益448億8,400万円(前年同期比▲4.3%)、営業利益34億9,300万円(同35.2%増)、経常利益34億6,100万円(同36.3%増)と減収増益。リハウス事業における事務所経費やリパーク事業における借上げ地代など、営業費用の大幅な削減が寄与したもの。

 主力の仲介業務は、リハウス店でのリテール向け仲介売上高207億3,000万円(同▲4.2%)を確保したものの、個人投資家や投資法人、プライベートファンド等を対象としたホールセール向け仲介の売上高が23億2,800万円(同▲30.7%)と落ち込んだ。一方、三井不動産販売ネットワーク全体での仲介件数は、リテール仲介が堅調に推移し半期としては過去最高の1万5,903件(同2.1%増)に。しかし、単価の下落もあり取扱高は4,851億3,200万円(同▲13.9%)、仲介手数料収入は257億2,600万円(同▲6.8%)だった。

 駐車場事業「リパーク」は、採算の合わない商業施設付帯などの大型駐車場が減少し、期末管理台数が11万4,196台(同▲3.5%)と減少したものの、時間貸し駐車場の稼働率を維持したことなどにより、部門営業収益は190億4,000万円(同▲1.4%)となった。

 なお、通期業績については、「新築マンションの供給大幅減もあり、買いユーザーは2ケタ増の状態が続いており、10月も過去最高の取扱件数を達成した。請負住宅・マンションの着工減もあり、今年度は中古取引が新築供給を上回る転換点となろう」(代表取締役社長:佐藤 実氏)とし、「前期(09年3月期)の経常利益49億円を上回りたい」(同氏)とした。


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