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首都圏中古マンション価格、復調の兆し/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは21日、2009年11月の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格月別推移」を発表した。同社のデータベースに登録された中古マンションの「売り希望価格」を行政区分単位に集計・算出し、70平方メートル単位に換算したもの。

 同月の首都圏中古マンション価格は2,833万円(前年同月比▲4.6%、前月比2.4%増)と、同年4月に割り込んだ2,800万円台を回復した。
 
 都県別では、東京都3,778万円(同▲2.8%、同1.8%増)、神奈川県2,448万円(同▲2.7%、同1.0%増)、埼玉県1,786万円(同変化なし、同1.4%増)、千葉県1,790万円(同▲0.2%、同1.4%増)と、前月比は、1都3県のすべてでプラス、前年同月比も下落率が縮小した。同社では、本格的な復調の兆しがうかがえるものの、流通事例数が各都県ともに1割以上減少しており、流通の可能性の低い物件が市場から姿を消し、流通性の高い「売れる物件」が相対的に増加することで価格が維持される状況にある、としている。
 主要都市別では東京23区4,174万円(同▲1.3%、同1.1%増)、横浜市2,606万円(同▲3.2%、同▲0.1%)、千葉県1,744万円(同▲2.3%、同5.1%増)、さいたま市1,981万円(同▲2.5%、同0.8%増)。

 なお、近畿圏は1,813万円(同▲1.4%、同0.1%増)と横ばい傾向。中部圏は1,534万円(同2.6%増、同1.7%増)と安定して推移した。
 


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