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家庭用給湯器「エコキュート」出荷数、初の前年割れ/矢野経済研究所調査

 矢野経済研究所は6日、家庭用給湯器市場に関する調査を発表した。ガス、電気給湯器それぞれの市場規模と、近年のトレンドである「高効率・環境対応型商品」の市場規模を概観したもの。

 2009年のガス給湯器全体の出荷台数は233万5,000台(前年比▲6.2%)と、新設住宅着工の減少もあり前年割れとなったが、環境対応型製品である「エコジョーズ」は39万9,000台(同10.5%増)と2ケタの伸び。10年はさらに18.0%伸び44万台に、12年には56万台に達すると見込む。

 一方、09年の電気給湯器出荷台数は64万9,000台(同▲8.0%)で、市場を牽引してきたヒートポンプ式給湯器「エコキュート」が49万2,000台(同▲0.6%)と、調査開始以来初めて前年割れとなった。

 給湯器市場は、新設住宅着工数の減少や景気後退により縮小傾向にあるが、同社は「景気の回復に伴って、経年による買い替え需要を中心に徐々に回復」と予想。「エコキュート」が先行して回復・拡大傾向で推移していく一方、ガス給湯器も「エコジョーズ」や「エネファーム」といった環境対応型製品を、業界を挙げて普及に取り組んでいくものとみられる。


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