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三菱地所レジデンス、企業ビジョンと方針を発表。社長は八木橋孝男氏

三菱地所レジデンス(株)のマンションブランド「ザ・パークハウス」ロゴタイプ。アルファベットのPを5本の線が形どっており、5本の線は、人、未来、環境、伝統、街をそれぞれ表す
三菱地所(株)取締役社長木村惠司氏(右)と、藤和不動産(株)取締役社長の八木橋孝男氏(左)。八木橋氏が三菱地所レジデンスの社長に就任する

 三菱地所(株)・三菱地所リアルエステートサービス(株)の住宅事業と、藤和不動産(株)を統合した新会社「三菱地所レジデンス(株)」が、2011年1月2日にスタートする。それに先立ち、10年11月26日、三菱地所レジデンスの事業方針および商品ブランドについての説明会が開催された。

 説明会冒頭、三菱地所(株)取締役社長木村惠司氏は、「競争優位を保つために三菱地所グループの住宅事業会社を統合した。マンション供給戸数において、日本一の会社が誕生するが、量だけでなく質においても日本一をめざし、他社が追随できないポジションを狙い、収益を確保していく」などと挨拶。藤和不動産(株)取締役社長の八木橋孝男氏が、三菱地所レジデンスの社長に就任すること、05年3月に三菱地所が藤和不動産と戦略的パートナーシップを結び、資本参加したときから、住宅事業の統合会社を設立する構想があったことなどを明らかにした。

 続いて、三菱地所レジデンスの社長執行役員に就任する予定の八木橋孝男氏が、企業ビジョンや戦略について説明した。
 具体的には、人口減少によるマーケットの縮小を踏まえ、ボリュームゾーンである3,000万~6,000万円台のマンションを中心に分譲するとともに、三菱地所がこれまで得意としていた都心高額物件についても、引き続き取り組んでいく。

 新会社の企業ビジョンは、「暮らしに、いつも新しいよろこびを。」幹部や中堅社員などと企業のポジショニングについて検討を重ねた結果、「誠実」、「新しい価値の創造」、「チャレンジ」というキーワードを抽出し、同ビジョンに収斂させた。

 また、マンションブランド名は「ザ・パークハウス」に統合する。2015年度には5,600戸程度を分譲し、営業収益2,600億~2,700億円、営業利益300億~350億円を確保する考え。発足時の社員は1,400名弱になる見通し。

 三菱地所グループは、三菱地所レジデンスが分譲マンション事業・分譲戸建事業・宅地開発事業を、三菱地所が大規模ニュータウン事業、賃貸マンション事業、余暇事業を手がけていく。

 なお、09年の供給戸数ベースでは、三菱地所が2,188戸と業界8位、藤和不動産が3,587戸で業界3位。統合により5,775戸と、1位の大京4,091戸を抜くことになる。


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