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高層複合タワー「渋谷ヒカリエ」12年春にオープン/東急電鉄

「渋谷ヒカリエ」外観パース
「東急シアターオーブ」内部パース

 東京急行電鉄(株)は25日、開発中の「渋谷」駅周辺都市再生プロジェクトの第1弾となる高層複合タワー「渋谷ヒカリエ」(東京都渋谷区)および東急東横線地下化工事に関する説明会を開催した。

 「渋谷ヒカリエ」は、2008年3月に東京都市計画都市再生特別地区の都市計画に基づき「渋谷」駅東口の旧東急文化会館の跡地に建設される、オフィス、文化施設、商業施設からなる複合ビル。敷地面積は約9,640平方メートル、延床面積は約14万4,000平方メートル。地上34階地下4階、高さ182.5mで、東急東横線・東京メトロ副都心線の「渋谷」駅に直結する。

 ガラスを中心とする透明感のあるファサードを採用。また、「Live・Open・Synergy」をデザインコンセプトに、渋谷のまちや駅への多様なアプローチを可能とする歩行者ネットワークの整備に加え、先進の環境性能を備えている。地下3~地上7階は商業施設となり、8階はアーティストの表現の場となる「クリエイティブ・ラボ」、9階は情報発信性の高いイベントを開催するための「エキシビジョンホール」とし、11~16階には宙空のミュージカル劇場「東急シアターオーブ」を建設。約2,000席の本格的ミュージカル劇場で、近未来的な球体フォルムとすることで、宇宙に浮かぶ劇場を表現している。
 また、高層部18層のオフィスフロアは、総貸面積が渋谷エリアで最大級の約3万8,000平方メートル。柔軟性に富んだ整形の大空間により多様なワークスタイルに対応できる仕様となっている。

 説明会において同社渋谷開発事業部事業計画部統括部長・西澤信二氏は「『ヒカリエ』の開発は半分近くまで進捗しており、渋谷新文化街区プロジェクトのリーディングプロジェクトとなっている。人が集まる施設としていきたい」などと語った。なお、同施設の開業は12年春を予定している。

 また、あわせて東急東横線「渋谷」駅~「代官山」駅間で工事が進んでいる地下シールドトンネル部を公開した。同事業は、東武東上線・西武池袋線から東京メトロ有楽町線・副都心線を経て、東急東横線およびみなとみらい線までを一つの路線として形成し、都市交通のさらなる利便性の向上や円滑化が図り、東京の都市再生に寄与する。12年度に開通する見込み。


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