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首都圏の居住用賃貸成約数、4ヵ月連続の前年比プラス/アットホーム調査

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は25日、同社の全国不動産情報ネットワークにおける、2010年12月期の首都圏居住用賃貸市場動向を発表した。

 同月の物件登録数は、20万4,338件(前年同月比27.0%増)。1平方メートル当たりの登録賃料の平均は、賃貸マンションが2,630円(同 ▲1.5%)と23ヵ月連続のマイナス、賃貸アパートは2,090円(同▲1.4%)と3ヵ月連続のマイナスとなった。1戸当たりでは、賃貸マンションが平均9万8,900円(同▲2.8%)で17ヵ月連続のマイナス、賃貸アパートは6万800円(同▲4.3%)で8ヵ月連続のマイナスとなった。

 一方、成約件数は1万4,690件(同9.3%増)と4ヵ月連続のプラスとなった。地区別では、東京23区6,568件(同10.2%増)、神奈川県4,662件(同5.0%増)、埼玉県1,081件(同2.0%増)、千葉県1,105件(同23.2%増)と、全エリアでプラスとなった。なお、東京23区での2ケタ増は、08年12月以来2年ぶり。

 また、1平方メートル当たりの成約賃料は、賃貸マンションが平均2,630円(同1.2%増)と再びプラスとなったが、賃貸アパートは2,030円(同▲1.5%)で6ヵ月連続のマイナス。1戸当たりの成約賃料では、賃貸マンションが平均9万9,000円(同5.2%増)と再びプラスに転じた。賃貸アパートは6万2,900円(同0.0%)で、変動はなかった。マンションでの価格上昇の要因について同社は「ファミリー向け物件の成約が好調だったため、賃料の上昇が目立ったことが一因」と分析している。


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