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テーマは「自由」、神奈川県横須賀市で総戸数420戸のマンション発売/総合地所

「ルネ追浜」完成予想図
共用施設「グランドラウンジ」完成予想図。共用施設は、使用ルールを極力少なくして、ユーザー同士のコミュニティを活性化するほか、地元商店街やNPO法人の力を得て、住民・地元との共同イベント等による地域活性化も図る

 総合地所(株)は、「自由」をテーマにした大規模分譲マンション「ルネ追浜」(神奈川県横須賀市、総戸数420戸)の販売を開始した。

 同物件は、京浜急行本線「追浜」駅徒歩11分の丘陵地に建設される、地上7階建てのマンション。施工は(株)長谷工コーポレーション。敷地の最も駅寄りに、高さ26mのエレベータを設置することで、地上8階相当分の坂の登り降りなしにマンションへアプローチできる。今回販売されるのは、第1工区として着工した173戸。

 “自由”をテーマにした新しい暮らし方「フリスム」を提案。具体的には(1)間取り、建具・床のデザイン、設備グレード等を自由に組み合わせ住戸を作れる「E-Label」システム、(2)家庭菜園、パターゴルフ、ラウンジ、パーティルーム、ガーデンなど多様な共用施設、(3)電気自動車・電気自転車、アウトドアグッズ、ガーデン用品などのシェアリングサービス、(4)地元商店街や観光協会、NPO法人の協力を仰いだマンション内、まちぐるみのコミュニティ支援、などを提供する。

 販売を担当する総合地所分譲事業本部分譲事業第一部部長の土田 晃氏は、「マンション内の共用施設は、使う人と使わない人とに分かれるケースが多いが、このマンションでは共用施設利用について最低限のルールだけ定め、自己責任で使っていただくことで疎外感をなくしていく。また、NPO法人等の力を借り、地域に根差したコミュニティを活性化していきたい」と抱負を語った。

 また、同社常務執行役員分譲事業本部長の長谷川 治氏は「通常、大規模マンションの建設は、地元住民の反対を受けるが、このマンションは地元商店主等から『古いまちに新たな住民が増えれば地域が活性化する。がんばってほしい』と激励を受けた。地元行事等に積極的に参画することで、追浜の新しい文化を、地元の人達と作っていきたい」とした。東日本大震災後のユーザーの動きについては「4月に入ってユーザーが戻ってきた。このマンションは、地盤が硬く、杭を打っていない。今後も、住民の安全と資産価値を担保できるマンションを、年収400万~600万円のユーザーに適正価格で提供していく必要がある」とした。

 なお、第1工区は、2LDK~4LDK、専有面積約68~90平方メートル。販売価格は2,600万~3,900万円台。最多価格帯は2,900万円台。坪単価132万円。


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