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「見守り」機能を備えたHEMSを搭載したゼロエネルギー住宅を発売/積水ハウス

グリーンファースト ゼロのイメージ(IS ROY+E(イズ・ロイエ))。深い軒(2層通しピロティ)で夏の日中の日差しを遮る
「高性能樹脂サッシ」イメージ

 積水ハウス(株)は8日、政府が2020年までに普及を目指す「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」を先取りしたゼロエネルギー住宅「グリーンファースト ゼロ」を発売した。

 「グリーンファースト ゼロ」は、高い断熱性と最新の省エネ設備で省エネルギーを大幅に削減し、太陽電池や燃料電池の創エネで「エネルギー収支ゼロ」を目指すもの。商品ではなく家づくりのコンセプトとしており、各商品でそれぞれ違った形で展開していく。

 「アルゴンガス封入複層ガラス」、「高断熱サッシ」を採用するなど、東北北部レベルにまで高めた「ハイグレード断熱仕様」と「高効率エアコン」「LED照明」などの省エネ設備を採用。日射・通風配慮設計などのパッシブ技術を取り入れることで、快適に暮らしながら、エネルギー消費量を大幅に削減する。また、高断熱化により大開口で自然と心地良くつながる「スローリビング」を採用。さらに、災害時も安心な蓄電池を加えたタイプも用意する。

 HEMSは、家庭内の「見える化」に加え、太陽電池・燃料電池の発電量や蓄電池運転状況などの「見守り」機能を備えたものを標準搭載。オンラインで同社が太陽光発電などの運転状況をチェックして診断し、異常があるときは顧客に連絡し、必要に応じて点検訪問する。なお、3電池の「見守り」機能を備えたHEMSは業界初となる。

 会見で同社環境推進部温暖化防止研究所部長の福田和幸氏は「今後は『グリーンファースト ゼロ』を標準仕様として提案し、新築戸建住宅における割合を13年度は40%、14年度には60%にすることを目指していく」などと述べた。

 価格は各商品の本体価格に加え、高断熱仕様約20万円、太陽電池175万円(4.5kWの場合)。120平方メートルの試算で、燃料電池115万円、HEMS8万円、蓄電池170万円または200万円(国の補助金を含む)。


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