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沿線開発を加速、年間500戸を供給/相鉄HDが中期経営計画

 相鉄ホールディングス(株)は28日、2015年3月期を初年度とする3ヵ年の「相鉄グループ中期経営計画」を策定した。10年に策定した10年間の成長戦略ビジョンを実現するため、収益基盤の強化と財務体質改善を図る。

 不動産事業では、最終年度(17年3月期)の営業収益681億5,000万円(14年3月期予想比7.5%増)、営業利益134億7,000万円(同3.9%増)を目指す。沿線で進める土地区画整理や再開発など「相鉄沿線6大プロジェクト」を中心に、分譲住宅を年間500戸ペースで供給する。

 同プロジェクトの一つ「いずみ野線沿線駅前街区リノベーション計画」では、「いずみ野」駅・「南万騎が原」駅・「弥生台」駅の各駅前で進める約5万1,000平方メートルを開発。商業施設や集合住宅の建設を進め、いずれも16年度以降に完成する見込み。また、「二俣川駅南口市街地再開発事業」は、地区面積約1.9haに15階建ての商業・オフィス棟や29階建て・総戸数380戸の住宅棟などを整備。総事業費は約353億円。事業期間は14~17年度。このほか、海老名駅西口、ゆめが丘地区、星川・天王町間地区、鶴屋町地区で再開発などを進める。

 一方、東京都心部における収益不動産取得・開発も積極化。これまでにオフィスビル2棟、賃貸マンション7棟を取得。今後も社内の投資基準をクリアした収益物件の購入を前向きに検討する。開発では、15年1月には東京都千代田区で新築オフィスビル(地上9階建て、延床面積7,611平方メートル)を竣工させる。


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