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東京・「王子」駅前でエリア最高層のタワーマンション/近鉄不・京阪電鉄不・長谷工

「王子飛鳥山ザ・ファースト タワー&レジデンス」完成予想図。北区では最高層のマンションとなる
モデルルーム。二重床・二重天井としながら天井高は最大で2

 近鉄不動産(株)は、京阪電鉄不動産(株)、(株)長谷工コーポレーションと共同で開発を進めてきた分譲マンション「王子飛鳥山ザ・ファースト タワー&レジデンス」(東京都北区、総戸数285戸)の販売を、5月3日から開始する。

 同物件は、JR京浜東北線「王子」駅徒歩1分に立地。JRの線路を挟んだ南西に、名勝・飛鳥山公園を望む。建設地は、もともと製紙工場の保有地で、2012年長谷工コーポレーションが入札で取得。13年に、3社での事業化を決定した。

 建物は、29階建てのタワー棟と、地上7階建てのレジデンス棟で構成。タワーは、北区では最高層マンションとなる。工期・建築費の圧縮、行政折衝時間の短縮のため、2棟に分けた。施工は、長谷工コーポレーション。

 タワー棟は、制震構造を採用。非常用発電機、各階への防災倉庫設置など防災に配慮する。長方形ではなく雁行させることで、角部屋率72%を確保。採光・通風等快適性を高めた。天井高も、二重床・二重天井としながら最大で2,700mmを確保。足元から2,100mmのダイレクト・ワイドウィンドウを角住戸に設定した。また、共用施設を使い、オープニングレセプションやカルチャープログラムといったコミュニティ支援活動も展開していく。

 住戸は、1LDK~4LDK、専有面積35~86平方メートル。1期登録は6月下旬を予定。販売受託は、野村不動産アーバンネット(株)、(株)長谷工アーベスト。販売予定価格は、タワー棟の3LDKで5,000万円台~6,000万円台が中心。レジデンス棟は、タワー棟より坪30万円前後割安とする予定。13年12月からのプレセールスで約2,000件の反響を得ており、1期は120戸前後を売り出す予定。

 22日の発表会で挨拶した近鉄不動産常務取締役首都圏事業本部長の田中孝昭氏は「3社が組んだマンションは、初めて。わが社も京阪さんも駅前再開発を数多く手掛けてきており、そのノウハウを投入した。販売価格も坪300万円以下に抑え、竣工完売を目指す」と抱負を語った。
 また、今後のマンション供給についても「建築費の高騰により用地取得も厳しいが、共同事業をうまく使い、首都圏と近畿圏の事業をバーターするなどして供給量を確保していきたい」とした。


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