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大手デベ6社JVの湾岸マンションプロジェクト第2弾、6月下旬発売

3方を水辺に囲まれた豊洲ふ頭の角地に立地する。向かって右が「BAYZ TOWER&GARDEN」。左は第1弾の「SKYZ TOWER&GARDEN」
標準的なタイプのモデルルーム(72.60平方メートル)のリビング・ダイニング。天井高2
500mmを実現した

 東京建物(株)、三井不動産レジデンシャル(株)、三菱地所レジデンス(株)、東急不動産(株)、住友不動産(株)、野村不動産(株)は、東京都江東区豊洲6丁目に開発中の超高層分譲マンション「東京ワンダフルプロジェクト BAYZ TOWER&GARDEN」(総戸数550戸)のモデルルームを31日にオープン。6月下旬より第1期販売を開始する。

 大手ディベロッパー6社が結集した大規模共同事業計画「東京ワンダフルプロジェクト」の第2弾。豊洲新市場をはじめ分譲住宅や賃貸住宅、商業施設、公益施設、教育施設等、約7万9,000平方メートルに及ぶ開発が進む豊洲ふ頭の一画に位置。敷地面積約3万2,000平方メートル。

 ランドスケープは東雲運河や東電堀、隣接する豊洲六丁目公園等との連続性を高めた計画となっており、開発エリアの約46%を緑地空間とした。着工前に約1年に及ぶ生態系調査を実施し、将来を見据えながら、東京において希少性の高い多様な生物生息環境の創造を図った。約2,200本の中高木を植樹し、都心でありながら緑が息づく自然環境の実現を目指す。
 第1弾の「SKYZ TOWER&GARDEN」(総戸数1,110戸)は、2013年7月に販売開始後、約9ヵ月で完売した。また、敷地内には幼保連携型のこども園が整備される予定。

 「BAYZ TOWER&GARDEN」は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上31階地下1階建て。東京メトロ有楽町線「豊洲」駅下車徒歩14分に立地する。同物件が位置する「豊洲3-2街区」にはまちの将来像を描いたデザインガイドラインが定められていることから、外観デザインは、建築家・光井 純氏を招き、ファサードをガラスや金属などを使って軽やかな印象にデザイン。エントランスホールからコリドー、ベイサイドラウンジに続く1階共用空間は、外構の自然を内部空間に取り込むデザインを採用した。共用部の「ラウンジ&バー」や「パーティスペース」「キッズガーデン」も外部デザイナーを起用して、先進的なデザインで仕上げる。

 清水建設の免制震複合システム「スイングセーバー」を採用。スクエアな住棟の中央部に、タワーパーキングを内包する耐震コアを設置。免震構造の住棟と耐震構造の耐震コアを制震部材(U型鋼材ダンパー60基)で連結することで効率よく地震エネルギーを吸収し、住棟に作用する地震力を低減させる。

 また、同システムにより専有部の外周および住戸内の梁の厚みを抑えることを実現。バルコニー側のサッシュ部の高さは最大約2,450mmを確保。キッチンからの給排気ダクトによる下り天井のない、フラットな天井をリビング・ダイニングに実現する。

 そのほか、安全面では、東京都が公表した津波の最大高さが到達しないよう計算した設計を採用。災害時の停電に備え、大型のA重油ディーゼル発電機を設置。非常用エレベーターや共用廊下の保安照明、給水ポンプなどを約72時間使用可能にするなどさまざまな配慮を行なっている。

 専有面積42.88~97.69平方メートル。間取りは1LDK~3LDK。販売価格は3,400万円台~1億1,500万円台(最多価格帯6,000万円台)を予定。

 28日に開催された会見の席で東京建物執行役員住宅事業部長の菊池 隆氏は「4月に行なった事前案内会では800組のお客さまにご来場いただいた。ファミリー層を中心に利便性の高さと豊かな自然が共存する点に高い評価をいただいている」と述べた。

 なお、同日に同物件のTVCMも発表。イメージキャラクターを務めた女優・江角マキコさんも登壇し、東京建物担当者とのトークセッションを行なった。江角さんは「都心でこの規模のゼロからつくり上げるプロジェクトはなかなかない貴重なもの。このプロジェクトに関わることができて嬉しい」等と述べた。

 竣工は16年7月下旬を予定。


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