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オフィスビルのエネルギー、消費量は減少するもコストは上昇/ザイマックス不動産総合研究所

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は19日、「オフィスビルエネルギー消費量及びコストに関する調査」の結果を発表した。同グループが運営する首都圏の賃貸オフィスビルで蓄積してきたエネルギー(電気、ガス、冷水・温水・蒸気、重油等)データを利用。各月のエネルギー消費量、エネルギー単価、エネルギーコストの推移を調査し、2010年12月時点の数値を100として1年間の平均値を指数化した。調査対象は有効なデータを得られた約100棟。

 14年冬季(1~3月)のエネルギー消費量は146.1MJ/平方メートル・月で、10年冬季の161.7MJ/平方メートル・月と比べて10%減だった。震災前である10年と比べ、震災後である12~14年は10年比で9~13%程度、消費量が減少しており、震災をきっかけとした省エネが推進され、定着していることが推察された。

 同期のエネルギー単価の推移は、2.31円/MJで、10年の冬季の1.62円/MJから43%の増加。震災以前より一貫して上昇していることが分かる。
 また、エネルギーコストも、333.8円/平方メートル・月と、10年冬季の260.1円/平方メートル・月から28%の増加。これは消費量の減少以上に単価上昇の影響が強く、冬季で比較した場合は3期連続で上昇していること分かった。


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