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東京都心5区の大規模ビル空室率、2ヵ月連続で改善/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は13日、2014年10月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京23区、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市)の基準階貸室面積200坪以上のビルの市場動向をまとめた。

 東京都心5区の空室率は4.33%(前月比0.18ポイント下落)と、2ヵ月連続で低下。3ヵ月ぶりに4%前半まで改善した。景気回復を背景に企業の拡大・移転需要が拡大傾向にあることが理由。現空面積は22万3,281坪(同1万34坪減)と減少した。

 募集賃料は、1坪当たり1万8,914円(同66円増)と2ヵ月連続で上昇。競争力のあるビルで賃料値上げの動きが着実に浸透していることが理由。
 募集面積は48万6,414坪(同3万4,158坪増)と大幅増。これは既存ビルが減少する一方で、建築中のビルでは16年竣工予定の大型プロジェクトが算入されたことによるもの。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.7%(同0.1ポイント下落)、札幌市5.6%(同0.3ポイント下落)、仙台市10.3%(同0.3ポイント下落)、名古屋市6.1%(同0.4ポイント下落)、大阪市7.4%(同0.2ポイント減)、福岡市5.5%(同変化なし)となった。


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