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成長分野の強化狙い組織改正/三菱地所

 三菱地所(株)は19日、4月1日付の組織改正を発表した。将来的な成長戦略分野の強化が狙い。

 ビル事業グループのビル運営事業部内に「ビルリニューアル推進室」を新設する。2017年以降、丸ビルをはじめとする丸ノ内エリアのビルが竣工後15年を迎えるため、設備機器の老朽化に伴う大規模リニューアル工事の検討を担う。

 商業・物流事業グループを、「生活産業不動産事業グループ」に改組。既存の商業施設・物流施設事業の強化に加え、オフィスと住宅を除くあらゆる種別の開発を担う組織として新たな収益源を掘り起こしていく。

 住宅事業グループについては、住宅業務企画部内に「バリューチェーン推進室」を新設。住宅事業を手掛けるグループ各社によるバリューチェーン構築を促進する。賃貸住宅事業を子会社の三菱地所レジデンス(株)に移管。同事業部門を分割し、地所レジが吸収する方式をとる。用地取得・商品企画・工事発注などの業務を一元化することで、事業拡大・効率化を図る。

 組織改正と同時に、グループ会社の社長交代も発表した。いずれも4月1日付。

 三菱地所コミュニティホールディングス(株)代表取締役社長と三菱地所コミュニティ(株)代表取締役社長執行役員に、三菱地所常務執行役員の清沢光司氏を据える。現社長の興野敦郎氏は三菱地所レジデンス(株)の代表取締役副社長執行役員に専念する。

 三菱地所プロパティマネジメント(株)の代表取締役社長執行役員には三菱地所執行役員横浜支店長の千葉 太氏が内定。現社長の岩田研一氏は三菱地所常務執行役員大阪支店担当となる。

 三菱地所ホーム(株)の代表取締役社長執行役員には、現三菱地所レジデンス広島支店長の加藤博文氏が就任。現社長の西貝 昇氏は三菱地所の執行役員総務部長に就任する。


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