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「中古住宅購入&リフォーム」が定着。4割以上が「購入時にリフォーム」/リフォーム推進協調査

 (一社)住宅リフォーム推進協議会は3日、第12回「住宅リフォーム実例調査」の結果を発表した。2003年より実施しているもの。対象は13年9~14年8月のリフォーム工事の施工完了物件、およびリフォーム事業者(実績件数は13年度のもの)。有効回答は、施工完了物件に関するものは1,426件、リフォーム事業者は519件。

 リフォームを行なった住宅の取得方法は、若年層ほど「中古住宅購入」の比率が高く、30歳代以下では戸建て32.6%、マンションは68.4%に達するなど、中古住宅を購入してリフォームを行なうケースが目立った。中古住宅購入の場合、リフォームまでの居住期間0年が戸建て45.8%、マンション50.9%となっており、購入時のリフォームニーズが大きいことも分かった。

 リフォーム工事の内容は、「住宅設備の変更」が戸建て68.2%、マンション90.2%と、ともにトップとなった。そのほかでは、戸建てでは、設備・内装に関するリフォームに加え、「外装の変更」(49.9%)、「間取りの変更」(41.6%)などが多いが、マンションでは「住宅設備の変更」と「内装の変更」(87.1%)のウエイトが大きい。

 対象となる住宅の築年数をみると、「築後31年以上」の割合が、戸建て27.3%(前年26.6%)、マンション26.8(同22.4%)と増加。特にマンションでは11年度以降、築後31年以上の住宅の占める比率が倍増していた。

 借入金の利用状況では、契約金額が1,000万円を超える場合、戸建て27.6%、マンション20.0%が資金の借り入れをするなど、契約金額に応じて借入の利用比率も高まる傾向がみられた。施主の年齢別では、若年層ほど借入の利用率が高く、戸建ての30歳代以下では約4割が金融機関から資金を借り入れてリフォームを行なっていることもわかった。


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