国土交通省は22日、「公的不動産（PRE）の活用事例集」を公表した。
不動産証券化手法等による公的不動産の活用事例の把握や各事例における課題について整理を行なうとともに、今後の公的不動産の活用の具体的方策について検討するため、2014年9月に関係する分野の有識者で構成する「不動産証券化手法等による公的不動産（PRE）の活用のあり方に関する検討会」（座長：日本大学経済学部教授・中川雅之氏）を設置。3回にわたって検討を進めてきた。
同事例集は、不動産証券化手法やその他の先進的な取り組みがされている事例を収集し、それらの事例を分析することで、公的不動産を有効活用する上での課題を洗い出すとともに地方公共団体に対して参考となる事例の情報を提供するもの。
収集した事例を「不動産証券化手法の活用の有無」「公的不動産の活用による効果」「公的不動産の所在地」の観点と、建物・土地の所有者、用途、証券化の有無などで分類し、100事例を紹介。各事例では概要、特徴と効果などのほか、実施手法などを解説。事例集理解のための基礎知識も掲載した。特に不動産証券化に関しては、基本的なスキーム、SPCの種類、不動産証券化手法をとりまく公的金融支援措置など詳細に紹介している。
また、全事例を踏まえた上での効果や成功要因の分析などを実施、今後の課題やその解決策を示した。
事例集は同省ホームページで公表されている。