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仲介手数料収入の増加等により、増収増益/ハウスコム16年3月期決算

 ハウスコム(株)は28日、2016年3月期決算(非連結)を発表した。

 当期(15年4月1日~16年3月31日)は、営業収益93億600万円(前年同期比7.4%増)、営業利益8億800万円(同49.8%増)、経常利益10億7,800万円(同19.7%増)、当期純利益6億3,000万円(同32.3%増)の増収増益となった。

 営業収益の内訳は、不動産賃貸仲介事業が47億2,000万円(同3.9%増)、仲介関連サービス事業が30億7,200万円(同12.8%増)、その他の事業が15億1,300万円(同8.3%増)。仲介手数料収入や周辺商品の取次料収入などが増加したほか、一部の原状回復工事・リフォーム工事を内製化したことも寄与した。費用面では、店舗数の増加に伴う人件費総額の上昇や、工事の内製化に伴う費用計上などが増加の要因となった。

 次期については、営業収益99億6,600万円、営業収益8億5,400万円、経常利益10億9,600万円、当期純利益6億6,500万円を見込む。

 併せて、19年3月期を最終年とする3ヵ年の中期経営計画を発表。積極的な出店と市場の取り込みを重視した経営を行なうとともに、収益源の多様化を推進する。

 競争力強化に向け、人材とサービスの磨き上げ、地域密着営業の強化、反響・集客の強化(新技術の積極的な活用等)を挙げ、規模拡大については、多様な働き手(限定社員制度等)、3年間で28店舗の新規出店を目標に掲げた。また、家主向け商品の開発・販売強化と、新規事業の強化(リフォーム事業の拡大、社員独立支援型FC等)にも注力していく。

 これら施策により、19年3月期末までの3年間で、営業収益314億9,000万円、営業利益27億4,000万円、経常利益34億8,000万円、当期純利益21億1,000万円を目指す。


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