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多層階住宅がけん引、営利24%増/パナホーム16年3月期決算

 パナホーム(株)代表取締役の藤井康照氏は27日会見し、2016年3月期決算概要と次期以降の計画について説明した。

 当期(15年4月1日~16年3月31日)は連結売上高3,529億7,100万円(前期比8.4%増)、営業利益158億5,100万円(同24.2%増)、経常利益158億6,600万円(同22.0%増)、当期純利益100億5,300万円(同25.7増%)。

 当期は新築請負が順調に推移。主力である戸建ての販売戸数は4,201戸(同1.7%減)となったが、高額受注の多い多層階住宅「ビューノ」の販売が支え、売上高は1,304億9,500万円(同9.3%増)と増加した。また、受注戸数4,123戸(同0.4%増)、受注高は1,323億4,100万円(同10.6%増)。期末の受注残高は1,012億6,800万円(同8.7%増)と積み上がった。「上期こそ苦戦したが、下期にかけて展示場への来場も回復してきた。4月の滑り出しを見ると、年間受注高2ケタ増も見込める」(藤井氏)。

 次期以降は、多層階住宅に引き続き注力していくほか、2階建て以下の低層戸建てについては商品ラインアップを充実。一次取得者層向けの普及価格帯商品から、高額商品まで幅広く需要を拾い上げていく。

 相続対策需要の追い風に乗った集合住宅は、販売戸数2,874戸(同10.1%減)、受注単価アップが奏功して売上高は634億9,800万円(同13.5%増)。受注戸数は3,602戸(同2.6%増)、受注高708億7,300万円(同35.0%増)、期末受注残高は657億6,400万円(同23.8%増)。

 分譲事業は、戸建て・マンションを合わせた販売戸数は574戸(同5.9%減)、売上高593億3,000万円(同2.1%増)となった。用地仕入れについては、17年度の販売予定分までは完了。18年度についても戸建ては仕入れが完了しており、マンション用地の仕入れに力を入れていく。16年4月からは木造分譲にも参入。初弾物件として札幌市北区で18戸、兵庫県三田市で10戸を販売している。9月には、首都圏初の木造分譲プロジェクトとして神奈川・湘南国際村で39戸を分譲する予定。

 17年3月期については連結売上高4,000億円、営業利益215億円、経常利益215億円、当期純利益133億円を見込んでいる。


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