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東京・竹芝の国家戦略特区プロジェクトが着工/東急不動産、鹿島建設

「(仮称)竹芝地区開発計画」A街区の外観

 東急不動産(株)と鹿島建設(株)はこのほど、「(仮称)竹芝地区開発計画」(東京都港区)の中核となるA街区が着工したと発表した。

 同プロジェクトは、東京都が行なう「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の一つで、2015年に国家戦略特別区域計画の特定事業として認定を受けている。

 両者が設立した(株)アルベログランデが事業主体となり、敷地面積約1万5,600平方メートルの都有地を、約70年間の定期借地として借り受け、業務棟(A街区)と住宅棟(B街区)からなる国際ビジネス拠点を創出する。全体延床面積は約20万平方メートル。
 
 地域の防災力の強化と、将来のエネルギー需要の変化を見据え、エネルギーマネジメントへの柔軟性と拡張性の実現を目指しながら、地球環境に配慮したまちづくりを実施。地震や各種災害に強い建物構造を備えた建物とするとともに、エネルギープラントを導入するなど、最先端のBCP計画で、入居企業の事業継続性をサポートする。
 また、当該建物だけでなく、竹芝地区の地域事業継続計画を見据えた地域との防災組織の体制づくり・帰宅困難者対応などにより、竹芝地区における防災拠点を構築していく。

 また、都有施設である東京都立産業貿易センターを一体整備し、官民が連携してさまざまなサービスや空間機能を提供。また、センター内には大規模無柱展示室や各種セミナーなどにも利用できる貸し会議室などを備えることで、中小企業や次世代産業のビジネスチャンスを拡大していく計画。
 さらに浜松町駅・竹芝駅・竹芝ふ頭をつなぐ歩行者デッキを整備。地域と密着したエリアマネジメント活動により国際ビジネス拠点として整備していく。

 業務棟の敷地面積は約1万2,200平方メートル、延床面積は約18万平方メートル。地上39階地下2階建て。

 開業予定は2020年5月。


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