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リバースモーゲージ「知らない」が63%

 (一社)全国住宅産業協会は、「住宅所有者等への老後生活に関する調査」および、「維持管理への取り組みとリバースモーゲージ等への意識に関する事業者調査」等の結果を公表した。

 「既存住宅ストックによる市場の好循環を促す品質の維持・性能の向上・評価・金融・流通の一体的仕組み開発・周知・試行事業」(国土交通省の平成28年度住宅ストック維持・向上促進事業に採択)として実施したもの。

 「住宅所有者等への老後生活に関する調査」では、リバースモーゲージの対象となり得る、首都圏に住宅を所有する50~75歳までの住宅所有者に対し、老後生活に対する資金への意識、リバースモーゲージに対する意識などについて調査した。老後の生活で心配なことは、「収入・生活の資金のこと」が100%(複数回答可能)という結果に。老後資金に関連する質問では、蓄えておきたい老後の資金額は平均額2,822万円。その対策は、「普通預金・定期預金」(50.7%)の割合が大きかったが、「特に行なっていない」(35.3%)という回答も一定数見られた。リバースモーゲージの認知状況を質問したところ、「知らない」が62.6%。

 「維持管理への取り組みとリバースモーゲージ等への意識に関する事業者調査」では、同協会会員に対象に調査。維持管理への取り組みは、「定期点検」(79.1%)、「住宅履歴の保存・管理」(40.7%)など。アフターメンテナンスへの取り組みについては、「とても力を入れている」(22.5%)、「力を入れている」(47.1%)の割合が高かった一方で、「力を入れたいが現状できていない」(9.8%)という回答も一定数見られた。リバースモーゲージに関する顧客ニーズについては、「とてもあると思う」(17.9%)、「どちらかといえばあると思う」(48.1%)であった。一方、顧客へのリバースモーゲージに関する案内の状況について聞いたところ、「案内をしている」は5.7%。なお、今後のリバースモーゲージに関する取り扱い意向は、「とてもある」(13%)、「どちらかといえばある」(22%)、「どちらともいえない」(46%)、「取り扱いたいと思わない」(19%)となった。

 調査結果詳細については公表資料参照。


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