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大和ハウス、住宅ストック事業で統一ブランド

「Livness(リブネス)」ロゴ

 大和ハウス工業(株)は19日、グループの住宅ストック事業の拡大を目的に、住宅ストック事業の統一ブランド「Livness(リブネス)」を導入。グループ7社(日本住宅流通(株)、大和ハウスリフォーム(株)、大和ホームズオンライン(株)、大和ライフネクスト(株)、大和リビングマネジメント(株)、(株)コスモスイニシア、(株)デザインアーク)の既存住宅の売買仲介、買取再販、リノベーション・リフォーム事業などを強化する。

 グループ各社が個別に展開してきた住宅ストック事業の情報を集約する総合窓口を新設。全国に展開する営業拠点網や不動産仲介ノウハウ、点検・リフォーム技術など、グループで保有する経営資源を最大限活用し、一気通貫のワンストップサービスを提供する。1社では難しかったPR・CMやセミナー戦略もグループ合同で展開。国内ではオーナーや企業向けセミナー、海外では投資家向けのセミナーなどを定期的に開催していく。25日よりグループ各社が保有する不動産物件情報を閲覧できるWebサイトも開設する。

 現在全国40ヵ所で展開するグループ売買仲介拠点を、2025年度までに都市部を中心に新規拠点を60ヵ所オープン、計100ヵ所を目指す。東北、中・四国、九州エリアなど、これまで対応が難しかった地方都市でも、地域の不動産事業者約80社と提携し、全都道府県で対応できるネットワークを構築する。

 買取再販事業では、「安全・安心」を保証する「リブネス特別仕様」を展開。物件の地盤や建物構造の検査結果を踏まえ、最長10年間の建物・設備・地盤保証を付ける。新築住宅で培ったノウハウを活かし、リノベーションの際に共働き世帯のための戸建住宅提案「家事シェアハウス」や「ペット共生住宅」などを盛り込む。第1号物件として、2月に三重県津市で「リブネス特別仕様」の戸建住宅をモデルルームとしてオープンする。

 また「リブネス」展開に合わせて、VR(バーチャルリアリティ)の技術を活用した内見サービス「どこでもストア」も導入。VRと遠隔通話の技術を活用することで、接客・物件内見ができるブースで、2月よりグループが運営するショッピングモール「湘南モールフィル」(神奈川県藤沢市)に設置する。今後は、商業施設「イーアスつくば」(茨城県つくば市)や「イーアス高尾」(東京都八王子市)などでも展開する予定。

 19日の記者発表で、同社取締役常務執行役員の大友浩嗣氏は「グループ一丸となって住宅ストック事業をコア事業に育てるべく、認知度向上を目的に住宅ストックブランドを立ち上げた。業界ナンバーワンを目指し、事業の拡大展開を加速していく」などと抱負を述べた。


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