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不特法事業に参入。5年で100億の運用目指す

 (株)エー・ディー・ワークス(以下、ADW)は25日、不動産特定共同事業に参入。不動産小口化投資商品を「ARISTO」ブランドとして展開すると発表した。

 「ARISTO」事業は、不動産特定共同事業契約のうち、「任意組合型契約」を採用。投資家にとっては、比較的高額な投下資金を要する好立地不動産でも、小口での投資が可能となるため、資産運用や相続税対策としても活用できる点がメリット。また、複数人への平等な相続贈与が可能であるほか、ADWが唯一の業務執行組合員として組合事業を執行するため、管理・運用の手間もかからない。

 スキームは、同社が投資家との間で任意組合契約を締結し、投資家からの出資金をもとに組合員となって任意組合を組成。保有する対象物件を組合に譲渡して運用していき、そこで得た収益を投資家に分配する。

 初弾は、「ARISTO京都」(京都市中京区)。阪急京都線「河原町」駅徒歩5分、同市内で資産価値が高いとされる「田の字」エリアの、繁華性の高い新京極通りに立地。敷地面積約161平方メートル、鉄骨造地上3階建て、延床面積約411平方メートル。1・2階が飲食店、3階は事務所。

 1,220口・12億2,000万円を募集。募集期間は、8月1日~11月30日。1口100万円単位で、最低出資金額は500万円、最高出資金額は3億円。分配予定利回りは、表面利回りが4.46%、分配金利回りが3.91%。分配は年1回(2月)。運用期間は15年。組合組成は12月21日を予定している。

 同事業は小口からの投資も可能であるため、同社がこれまでターゲットとしていた個人富裕層に加え、準富裕層やアッパーマス層へと顧客を拡大、事業機会の多様化につながる見込み。5年後に同事業の運用規模100億円を目指す。


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