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戸建注文住宅の取得費平均は4,889万円

 (一社)住宅生産団体連合会はこのほど、2017年度「戸建注文住宅の顧客実態調査」の結果を公表した。3大都市圏および札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市の地方都市圏を対象に調査を実施。有効回答数は4,424件。

 世帯主年齢の平均は、17年度40.5歳と、16年度より0.5歳下がった。例年通り30歳代の割合が高い(45.4%)が、ここ数年、25~29歳が増加傾向となり、17年度も0.9ポイントアップ(10.6%)となった。従前住宅は、「賃貸住宅」の割合が最も高く52.5%を占めた。

 「建て替え」の割合は28.5%(前年度比0.4ポイント減)で、わずかに低下。また、「買い換え」は5.1%(同1.2ポイント減)となった。「土地購入・新築」は51.4%(同0.9ポイント増)で増加した。

 建築費は3,535万円(同81万円増加)、住宅取得費合計は4,889万円(同134万円増加)。建築費の1平方メートル単価は27万5,000円(同1万円増加)だった。

 自己資金は1,372万円(同54万円増加)。贈与額は1,145万円(同22万円減少)。借入金は4,031万円(同138万円増加)。借入金年収倍率は4.50倍と16年度を0.16ポイント上回った。世帯年収が若干低下したものの、建築費、住宅取得費が増加し続けていることから、延床面積を抑制するとともに、贈与が伸び悩む中、自己資金と借入金を増やすことで対処している状況が分かった。


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